毒を喰らえ!

 

人はなぜ生まれてきたのか?

 

人は何のために生きているのか?

 

そして…

 

人は何を残して死んでゆくのか?

 

それが僕の音楽の根底にあるのだが…

 

その根底の部分について語っていこう。

 

 

僕の名は、神那(Kanna)。

Hexen Kessel のギタリストである。

 

https://vk.gy/artists/hexen-kessel/

 

Hexen Kessel(ヘクセンケッセル)とは、

ドイツ語で「魔女の大釜」「どんちゃん騒ぎ」という意味。

 

「ダークヴィジュアル」「ゴシック系」などと表現されているらしいが、

現在の僕は自分自身の音楽を、そのようなジャンルとはとらえてはいない。

もちろん、見た目や表面的なサウンド&音楽性からいえば、そういったジャンルになるであろうが…

 

根底にあるのは、人間誰しもが持つ「心の闇」と「怒りのエナジー」の二点。

 

 

 

「ロック」という音楽ジャンルはアメリカで生まれた。

そしてイギリスが発展させ、アメリカへ逆輸入され、その後は様々な要素を取り入れながら発展してきた。

 

「ロック」とはなんぞや?

 

インパクトがあり感情を高ぶらせる音楽といった形をとる精神的な文化であろうか?

 

そう!

文化であり精神であるのだ。

 

クラシック音楽やブルースなどと同じように、流行などといった表面的なブームでは決してない。

 

さて…

 

僕自身の音楽を一言で表すならば「ロック」である。

 

しかし、もっと端的に表現すれば「毒」であろう!

 

 

 

 

マジョリティとマイノリティ

 

いつの時代でもマジョリティ(多数派)とマイノリティ(少数派)が存在する。

 

その昔、タバコは日常生活におけるフツーのアイテムであった。

吸って当たり前、電車の中でもフツーに吸えたらしい。

時代背景と言ってしまえばそれまでであるが、かつて喫煙者はマジョリティ(多数派)であった。

禁煙ムードが一般的な現在では考えられないことであろう。

 

しかし、健康に害があるといわれていても現在でも喫煙者は存在する。

 

さて、ここで重要なのは健康に良いか悪いかはほとんど意味をなさないということ。

世間一般の「フツーの波」に乗るか乗らないか、であろう。

 

禁煙ムードが世の中の流れとして一般化してからは喫煙者が減ってきた。

 

「吸わないことがフツーの社会」「みんなやめたから自分もやめようか」

 

それが意味するものは?

 

本当に「味」「香り」が好きで、自分の意志で吸っていた人間が少なかったということではないか?

健康にも良くないと言われ周囲からは煙たがられ、しかも自分自身も「たいして美味しいとは思わない」。

 

そのようなモノを好き好んで吸い続けることはマジョリティには不可能であろう。

 

自分の意志、本当に好きで吸い続けるのがマイノリティだ。

 

 

ここではタバコを一例に説明したが、すべてにあてはまる。

 

「戦争」に置きかえれば?

 

「流行」に置き換えれば?

 

「ウイルスのワクチン」に置き換えれば?

 

世の中は、マジョリティによって成り立っている。

何が正しくて間違っているとかの議論はもはや意味をなさない。

 

唯一正しいモノがあるとすれば「自分自身に正直であること」であろうか?

 

かつて昔の日本は「お国のため」を大義名分として戦争で命を落とすことが当たり前の風潮であったらしいが…

各個人の「本音」はどうであったのか?

 

もしかしたら「自分は死にたくない」「死にたい奴だけ戦争に行けば?」

と心の奥底で思っていた人もいたのかもしれない…

しかし「あたりまえの風潮」は人間を洗脳させるだけの力があったのであろう。

 

大多数の人々は、いわゆる「常識」「風潮」に洗脳されるのが自然の法則…

現代でいえばテレビやインターネットであろうか?

自分の頭で考えずに情報を「うのみ」にする人間の弱さがそこにある。

 

 

ちなみに僕がもしもその時代に生きていて戦場に駆り出されるとしたら?

 

武器の手入れをして生き残る術(すべ)を考え、己の肉体を鍛えるであろう。

死ぬためにではなく生きるために!

自分自身の人生が第一だから自分軸を忘れない…

表面的には国のため、しかし本音では自分のために戦うであろう。

 

ここで重要なのは世間一般の思想ではなくその時代におかれた「自分自身の心のありよう」なのである。

 

 

はっきり言わせていただこう!

 

いわゆる「神」は存在しない。

 

「神」を、「国」「会社」に置き換えてみればいい…

 

自分自身の感情はここにある!

 

 

他人が作りあげた「理想」に従って

あなたの人生を生きていくのですか?

 

 

 

 

「自分自身に正直であれ!」

 

世の中の流れ、いわゆるフツーの波にのるか?

 

自分の意志で生きていくのか?

 

 

しかしながら、自分の意志だけで生きていくには「ひらきなおり」ともいえる信念が必要であり、

フツーの人間には難しい事実であるが…

 

 

人は何のために生まれてきたのか?

 

その答えを見つけたとき僕は自分がなぜ音楽をやっているのかが分かった。

 

 

 

「おじいちゃんが死んだ…!」

 

学生時代、友人宅でゲームを楽しんでいた時…

昨日まで元気だったおじいちゃんが急死したと連絡を受けた。

 

当時、ギターを始めたばかりの僕、言葉では言い表せないほどの感情を味わった。

 

悲しくはなかった。

 

僕が味わった感情をあえて表現すれば…

 

衝撃!

 

そして「恐怖」である。

 

 

読書家であったおじいちゃんであった。

彼の読書部屋には膨大な本があり、

亡くなった翌日に訪れたおじさん(おじいちゃんの次男)は

 

「ほとけさんの本、たくさんあるなー、どれどれ…」

と言いながら物色する。

 

もちろんおじさんは自分の親が亡くなって悲しくないはずがない。

人間の死は一般的には悲しいことではあるが、それは必ず訪れるものであり、出来るだけフツーにふるまう心の強さを感じた。

 

 

葬儀は、時間という意味で退屈であり、暇を持て余す…

二階の自室で僕はひたすらギターを弾いた、徹夜で。

一階にはおじいちゃんの死体が眠っている…

 

 

記憶は定かではないが…

線香の香り、おごそかな雰囲気の中での生活は約一週間くらい続いたであろうか?

僕は自室でギターを弾き続ける。

 

 

人間は死んだらどうなるのか?

 

死んだら、すべて「無」になるのか?

 

僕はなぜこの世に生まれてきたのか?

 

生まれてきたことの意味は?

 

 

おじいちゃんの葬儀が終わってからはいつも僕は「死」について考えていた。

 

たどり着いた答えは「恐怖」を克服するには「何かを残すこと」であった。

 

その「何か」は当時の僕には、ただただ漠然としたものであった。

 

おじいちゃんは読書家であったが、何も残してはいない。

 

僕は、ギターを始めた当時から自分自身を音楽家(アーティスト)だと自覚していた。

 

「何を残すのか?」

 

趣味や娯楽として音楽をたしなむのは、心や人生を豊かにする素晴らしいことであろう、一般的には。

 

しかし…

 

おじいちゃんの死後、僕にとって「音楽」は「恐怖や不安」といった得体のしれないモノに打ち克つものになっていた。

 

きっかけはどうであれ、

「自分が生まれてきた証(あかし)」をこの世に残して死んでいく!

それが僕の原点となっている…

 

 

 

 

天国とは自分自身が創り上げるモノ!

 

おじいちゃんの死から僕は変わった。

 

タバコを吸いはじめた。

 

害があるとは言われているが、吸ってみれば美味しいのである。

 

しかし、なぜタバコだけが叩かれるのか?

 

「二大毒」ともいえるアルコールとタバコ。

 

僕は中学生の頃からビールを飲んでいた。

アレルギー体質(アトピー性皮膚炎)で肌はボロボロであったが、体はいたって健康であった。

 

それに加えて、タバコもやり始めた僕の体にどのような変化が起こったのか?

 

何も起こらなかった

 

あえていうなら、嗜好品が一品増えて生活が充実した。

 

さらには「人格」「性格」が変わったのであるが…

 

それまでの僕は今から思えば「イヤな奴」であった。

 

頭が固く、実力もないくせにプライドだけは一丁前、自分の殻に閉じこもり偏屈な性格。

 

 

振り返ってみれば、

「おじいちゃんの死」と「タバコ」が僕を変えたのだ…

 

 

目の前の世界が広がった!

 

お断りしておくが、タバコを推奨しているわけではない。

何かのきっかけで人は変わるということである。

 

 

 

さて一方、「ジャンクフード」「コンビニ食」に関しては「害があります」と大々的には言われてはいない。

 

学生時代の僕はアトピー性皮膚炎で苦しんでいた時期が多かった。

 

ちなみに現在の僕はアトピーを完治させた、自力で。

 

どうやって?

 

「ジャンクフード」「コンビニ食」をやめたら自然に治ったのである。

 

今から思えば、医者や病院は具体的な治し方を教えてはくれなかった…

 

あたりまえであろう。

 

薬を渡し、「治療」するのが彼らの仕事であり、病気にならない体の作りかたは教えてくれはしない。

 

本当に大切なことは教えてはくれないのだ…

 

最近でいえば、新型コロナワクチンであろうか?

ワクチンの重要性ばかり強調して肝心なこと、根本的なことには触れない。

 

それは何か?

 

免疫力をつける方法である。

 

「食事や生活習慣」など、根本的な部分だ。

 

特に食事に関しては「ジャンクフード」「コンビニ食」をやめてオーガニックな自然食で免疫力アップしましょう、

なんてことはテレビなどでは絶対に言えないからだ。

ここに「情報」という魔力が潜んでいる…

人間は情報に惑わされる弱さを持っているからだ!

その魔力に対抗するために僕は「自分自身に関係のない情報を遮断する」ことを無意識に選んでいた。

…しかしそれはマイノリティの生き方ということを意味する。

 

 

 

 

「人間の心は弱い」

 

昨今「情報は兵器」といわれているが、人を殺すのに武器は必要ないのである。

殺すまでいかなくても「病気」にはさせることはできよう。

 

ここでいう「病気」とは体だけではなく心のありようも含まれる。

 

情報化社会で生き残るには情報を集めることではない。

自分にとって必要のない情報を切り捨てるスキルが必要なのだ。

 

新型コロナウィルスを恐れる前に… 

「テレビウィルス」におかされていることにすら気づけないのか?

 

しかし、それがマジョリティ(多数派)である。

 

はっきり言わせていただこう。

僕はマイノリティである。

 

マイノリティはマジョリティに絶対に勝てない。

なぜなら、「世の名、数がすべて」「多数派が世の中の常識を作っている」からだ。

 

「タバコ社会を取り戻せ!」と叫んだところで「多数派」「今の常識」の前では無力であろう。

 

「スマホやめてガラケーに戻ろう!」と主張したところで変人扱いされるだけであろう。

 

世の中はマジョリティによって成り立っているのであるから…

 

 

あたりまえのフツーな生活で人間の心は良くも悪くも安定する。

なぜなら、情報を鵜呑みにして多数派の意見に従っていけば楽だからである。

 

 

しかし…

「非常識」が人の心を動かすのも事実!

 ぬるま湯に浸かった平和な人々は、時として「刺激」「非日常」を求めるのである。

 

宗教が存在しなかった太古の昔…

人々は自然を崇拝していた。

 

「祭り」の起源は自然崇拝にあるのだ。

そこでは人々は自然への感謝と畏怖とともに開放的にどんちゃん騒ぎも行われたともいわれている。

 

ライヴとは祭りであり、祭りは本能を解放させるイベント…

 

イベントとは血沸き肉躍る興奮と刺激を感じるモノであろう!

 

人生はイベントの連続、人は皆、生まれそして死んでゆく…

 

生きる意味は頭で理解するものではない。

 

自分自身正直であれば自然に感じ取れるであろう。

 

「自然に」である…

 

「神」は実感できない。

 

しかし自然はここに存在する…

 

だから神の正体は「自然」なのである!

 

 

 

 

毒を化し以て甘露をなすが如く

 

毒を喰らい消化して自分自身を昇華させていく…

 

「毒」は決して悪いものではなく、むしろ生きる活力に変えるエナジーを秘めているのだ。

 

人間の感情で例えれば「怒り」が毒ともいえようか?

 

しかしながら「喜怒哀楽」という言葉が示すように人間にとって必要で自然な感情なのである。

 

人間は何のために生まれてきたのか?

 

その答えのひとつは「感情を味わうため」であろう。

 

 

 

僕の音楽はかつて、

 

「心の奥底から湧き上がってくるような怨念が感じられる」

 

と言われたことがある。

 

一般的にいわれる「激しいロック」「ダークヴィジュアル系」とはどこか違うようである。

 

あたりまえであろう…

 

根底にあるのは、人間誰しもが持つ「心の闇」「怒りのエナジー」であり、

 

ネガティブ感情の爆発が僕の真骨頂である!

 

僕は生まれながらの Maverick(異端)だ。

 

 

 

最後に…

 

天国をイメージしてみてほしい。

 

澄んだ天空で白く輝く世界で穏やかに笑顔が絶えない世界…

 

そこには「怒り」とか「争い」など存在しない平和で平凡な時が流れていく…

 

もちろん、酒タバコギャンブルなどといった「悪」は存在しない。

 

「エログロバイオレンス」はご法度であり、

 

祭りやどんちゃん騒ぎなど「はしたない行為」をする者はいない。

 

皆は、神様に感謝の気持ちをもって、おとなしく静かに過ごしている。

 

そして、天使たちは監視している…

 

「悪さをすれば天国から追放して地獄に落としてやる」と。

 

 

 

…このような世界にあなたは住みたいですか?

 

 

 

はたして天国とはなんぞや?

 

 

天国とは自分自身が創り上げるものである!

 

「神」は存在しない。

 

実感できるのは自分自身の感情だけである。

 

僕が音楽をやっている理由は

 

「感情を湧き立てさせるため」ともいえようか?

 

火花を散らすその瞬間に心を動かすことが生きるということ…

 

それが「人間は何のために生まれてきたのか」の答えのひとつでなかろうか?

 

 

 

 

毒を喰らえ!

 

僕の音楽は「毒針」である…

 

 

 

ちなみに…

僕は昔からワクチンなんて打たないし、もちろん薬(違法&合法)もやりたいとは思わない。

なぜなら「毒」を消化して昇華するのが神那という生き物だから…

 

 

僕には酒とタバコ、いわゆるマジョリティから忌み嫌われる「毒」を好む!

なぜなら僕は「毒」を己の血と肉にしてきたのだから…

 

孔雀のように!